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3. 六次産業化

Agricultural Diversification

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国産甘草栽培と研究

国産甘草栽培と研究

青森県内における、国産甘草栽培と研究

弊社としては、県内に合計1haの耕作地にて甘草を栽培しております。
契約栽培は合計2社、4haの耕作地にて甘草を栽培しております。

取り組んでいる生薬栽培について

最近、漢方薬という言葉や、生薬と言う言葉を良く聞くようになりました。これは、科学製剤に対しての一種の不安や、未病(病気にならない身体づくり)という考え方が大きくなり、自然の恵みである生薬に再び注目が集まっています。

そもそも漢方医学(和漢)とは、古代、中国などの大陸から断続的に伝来する経験医学を日本独自に体系化した、日本固有の医学であります。特に江戸期には黄金時代を迎え、この時代の成果の多くが中国に逆輸出され、近年では現代中医学が形成される上で大きな影響を与えています。

明治以降、西洋医学が発達し、漢方は衰退していきます。

しかし、昨今。科学的に分析され、その効果効能が確認されてくると、特に漢方薬に再び注目が集まってきました。科学的裏付けを得た漢方は、これからの医療に対して大きな存在となっていくと考えています。

弊社では、その漢方薬の原料となる「生薬」の栽培に2011年より取り組んでいます。新たな農作物としての生薬、その生薬を使用する文化の拡大による地域の健康増進を目的としています。

主力で取り組む生薬は「甘草(かんぞう)」。漢方薬の約7割に使用される大事な生薬です。日本で使用されている甘草はすべて(100%)輸入に頼っています。しかし、甘草の輸入量は供給不足により年々減ってきています。今まさに国内での甘草の栽培が必要とされています。弊社は製薬会社とタイアップし、青森県での甘草栽培を行っております。

甘草(かんぞう)について

甘草
甘草は、地中海地方、小アジア、ロシア南部、中央アジア、中国北部、北アメリカなどに自生するマメ科の多年草で、18種が知られています。根(一部の種類は根茎を含む)を乾燥させたものを生薬として用いています。
その中でもウラル甘草が薬向けに、スペイン甘草が食品添加物(甘味料)として利用されています。

甘草は英語名がリコリスと言い、特にヨーロッパでは古くからお菓子やルートビアと呼ばれるソフトドリンク、リキュールの原料、お茶(ティー)として盛んに利用されています(主にスペイン甘草が使用されている)。甘草の甘味成分はグリチルリチンと言うもので、その甘味は砂糖の200~250倍、更に低カロリーという事で、欧米では健康的な食品添加物と認識されています。

また、グリチルリチンは肝機能障害、アレルギーに有効であるとされ、内服薬あるいは輸液に製剤化されています。 グリチルリチンを加水分解して得たグリチルレチンは、その消炎作用から目薬としても用いられています。甘草を摂取することにより、体の免疫効果が高まるという効果も言われています。

我が国での甘草の栽培に関しては、実は300年以上前から行なわれており、江戸時代には山梨県甲州市(旧:塩山市)の甘草屋敷や江戸の小石川御薬園で栽培されていました。しかし、明治以降、栽培は途絶えてしまいました。国産甘草を復活させる為に、一般企業や大学が国産甘草栽培の研究に数年前より乗り出しています。(新日本製薬、鹿島建設、千葉大学、独立行政法人医薬基盤研究所、三菱樹脂、ツムラ)

弊社は、全国国産甘草栽培協議会会員であり、地域間連携、企業連携により、強力に国産甘草栽培に対し青森県内にて取り組んでおります。

薬以外での甘草

薬以外で利用される甘草として、サプリメントなどの健康食品や調味料、化粧品などがあり、普段目にする製品にも幅広く利用されています。

生薬を使った商品開発

主に新郷村ふるさと活性化公社様と共に活動しております。

価値開発事業

今まで無価値と思われていたものが、実は宝物であった、あるいは別の使い道があった、という価値を創造します。